葬儀


葬儀の意味としてわかりやすいのは
「葬送儀礼」という言葉の略であるという説明でしょう。

これは葬儀とは、人が亡くなる時から法要までの
「慣習や儀式全体」をさすという考え方です。

そういった「一連の」お別れのための儀式という意味の他に、
狭い意味では「葬儀式」、「告別式」または両方をさして
葬儀と言ったりもします。

葬儀と告別式は同じ日の一つの流れの中で行うことが多くなり、
二つの言葉の区別は漠然としたものになってきているようです。

また、葬式、お葬式という言葉は葬儀と同じ意味に使われますが、
この言い方は、葬儀という言葉の日常表現と説明されています。

火葬


火葬場には亡くなった方のお母さんは同行できないでしょうか?
確かに、火葬場には逆縁の場合の親は行ってはいけないという習わしがあるようです。

逆縁とはそもそもなんでしょうか。
これは、葬式関係の中で表現する場合は親より子供が先に亡くなる場合を指します。

「逆縁の親は火葬場に行ってはいけない」というのはそもそも、
立ち会えば親がつらい思いをするから、といういわば思いやりから出た習慣のようです。

それを考えると、死者の母親が「火葬場に行ってわが子を見送りたい」と考えているならば、
習わしだからと言ってそれを阻止しようとするのは理屈に合わないことに思えます。

また、昔なら逆縁といえば、幼い子やまだ若い子を親が見送ることを想定していたかもしれません。
しかし高齢化社会の進行により、90歳以上の親が子供を見送ることも珍しくなくなったようです。

最近では実際、逆縁でも火葬場に行くことが増えているそうです。
本人の意向を尊重するのが一番ということでしょう。

精神医学的な見地からいえば、
一時的に現実から逃避する状態に置くことは心の立ち直りに支障をきたすという意見もあるようです。

直葬


直葬は比較的最近(2007年頃)から聞かれるようになった言葉で、初めのころは「ちょくそう」、「じきそう」両方の読み方がされていたようです。

現在は「ちょくそう」という読み方が定着しているように見受けられます。

では、直葬とはどんな葬式なのでしょうか。
この言葉自体は耳新しいのですが、実際には昔からこのような弔い方が存在していました。

身元不明者がなくなった場合(行旅死亡人)の葬儀がそれですし、困窮した遺族がやむなくそういう形式をとる場合もありました。

具体的には、近親者のみで執り行う葬儀で、儀式的なことを省いた形、家族葬の最も簡素化の進んだ姿といえます。

「直葬」という言葉が広まるにつれ、葬儀を簡略に行うことへの抵抗感が和らいだためか、急速に取り入れられてきました。